kiki亭日乗

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レコードプレーヤーについて その1

最近、レコードプレーヤーについて聞かれることが多いので、軽くまとめてみようと思う。

いいレコードプレーヤーは、何ですか?
おすすめのレコードプレーヤーは、何ですか?

という質問をよく頂くが、なかなか難しい。

ある程度は値段に左右されるため、大体の目安として、
①2万円
②5万円
③10万円
で考えてみようと思う。

20万円以上は、余程の音楽好きか、オーディオ好きの分野となり、
これ以上は各自が自己責任で試行錯誤することになってくる。

上を見ればきりがないし、一般人を大きく逸脱してくる。




※さて、最も安いレコードプレーヤーを、まず考えてみると、「Ion Audio Archive LP」がある。

1万円くらいである。

これは、スピーカーも内蔵のオールインワンで、すぐに音が出るが、やはりそれなりである。

カートリッジ(針)をアップグレードする等の自由は全く無い。

本当はレコードはCDより遥かに音が良く、LIVEに匹敵する音楽的感動が得られるのだけど、
このレベルでは、ラジオorミニコンポ+α程度の感動に留まることは、残念ながら事実である。



①2万円

これでも、やはり原価が出ない(2万円では、どうしても作れない)ため、殆どがプラスティック製の簡単なものである。

DENONのDP-29Fが、15000円であるが、さすがに伝統的オーディオメーカーだけあって、作りは割りと良い。

フォノイコライザー内蔵であるので、アンプに繋げば、すぐに音が出る。



②5万円

このあたりまで来ると、原価が出てくる

DENONのDP-200USBなどは、下位モデルよりも作りが良くなっている。

DP-300Fとなると、アームやカートリッジの質も上がり、カートリッジ(針)交換も出来るようになってくる。


5万円くらいを境に、フォノイコライザーが内蔵されなくなるので、注意が必要だ。

アンプのほうにフォノイコライザーが付いていれば、全く問題ない。

例えば、マランツの入門機、PM5004の3万円のアンプ以上であれば、フォノイコライザーが付いている。



③10万円

ここまでくると、普通の人であれば、一生使えるものが手に入る。

DENONのDP-500Mが、8万円、TechnicsのSL1200が中古で5万円など。

Technicsは殆ど壊れないし、安定したクオリティなので愛用している。

いいカートリッジ(針)に交換する、良い外付けフォノイコライザーを使うなど、
グレードアップの選択肢も無限である。


TEACのTN-350もかなり良い。

6万もあれば買えるのだが、カートリッジをMC式の3−5万くらいのものにして、昇圧トランスを10万円くらいのものを使えば、オーディオショップやJAZZ喫茶並の音が出る。

これも当方、愛用している。


やはり、5万円以上のレコードプレーヤーは、カートリッジや、フォノイコライザーを自由にグレードアップ出来る点が大きい。

これは、一つの考える基準になると思う。



オーディオは楽器と一緒なので、より質の高い音楽を再生しようとすると予算が要るのである。

3万円の楽器や、30万円の車が、それなりであるように、オーディオにもある種のラインがある。


個人的には、
レコードプレーヤー 5万
CDプレーヤー3万
アンプ3万
スピーカー5万
が、一つの目安ではないかと思っている。

合計20万もあれば、かなりの音楽鑑賞が可能になる。

人生が100倍楽しくなること確実である。


是非、月に2万円ずつ貯めて、揃えて見て欲しい。



<番外編>
もし100万円でオーディオを組みたいなどあれば、相談に乗ります。
適宜、師匠やショップなど紹介します。

<感想>
とはいえ、2万円のオーディオよりも、20万円のオーディオ。
20万円のオーディオよりも、200万円のオーディオのほうが音楽的感動が大きいのは確かです。

LIVE並の再生をしようとすると、スピーカーが大きくなるので、アンプも強力になってきます。
そうするとプレーヤーを良くする価値が出てきて、、、という風に、全体の予算が膨張してきます。

興味があれば、聞いて下さい。
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# by kikijazz2 | 2016-06-01 20:51 | Audio | Comments(0)

コントラバスのガット弦化 その2

今回は、ガット弦とは何かについて書き始めようと思う。


まず、それには弦楽器の弦について調べる必要がある。

弦楽器には基本的に2種類あり、撥弦楽器(爪やバチではじく)と、擦弦楽器(弓でこする)がある。


その両方の演奏スタイルにおいて、古来から使用されてきた弦がガット弦である。


当時は、なかなかプラスチックやビニール、金属などの加工が難しかったという事情があり、
ほとんど全て、何をするにしても、自然素材を利用していた訳だ。


弦、つまり、紐の起源としては2種類ある。

植物性(つまりシュロ縄や麻的なもの)と、動物性(アキレス腱や腸的なもの)である。


弓(武器)では麻や苧麻を使っているというのは、アジアではポピュラーであるし、
豚の腸を捩ってソーセージを製造するというのも伝統的である。


ガット弦は、一体何で出来ているのか。

一声、動物の腸である。


弦楽器によく使用されてきたのは、基本的に家畜由来となり、牛や羊がポピュラーである。


興味深いのは、1950年程度までは、弦といえばガット弦のことであり、
我々が普段親しむ、ジャズやクラシックの9割以上は、ガット弦の弦楽器の時代の音楽であるということだ。


特に、50年台のハードバップジャズは、ガット弦のベースサウンドによるところが大きい。

これからの記事で、この50年台の、JAZZとガット弦についての情報を共有していきたい。


当方のベースには、TORO社のガット弦を使用している。


現在、ガット弦のメーカーは、いくつかあるのだけど、ここでは、TORO社のガット弦の感想を軸に書いていきたいと思う。


まずは、TORO社の代理店でコースタルトレーディング殿の野村氏によるガット弦資料を参考頂きたい。
→リンク  ガット弦のお話


ガット弦について概要を学ぶための、素晴らしい資料である。


また、TORO社のガット弦制作動画も公開されているので、参考にして頂きたい。



屠殺された羊から腸を取り出し、一本一本、内容物を取り除く。

腸を裏返して裏、表、ともに洗浄し、太さ毎にまとめ、所定の湿度や水分量に調整する。


均等に数本まとめ、決められたゲージ(太さ)に成形し、ニスやコーティングを実施する。


なかなかの手間である。

金属弦とは比較にならない手間と時間と情熱が注ぎ込まれている。
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# by kikijazz2 | 2016-01-16 22:31 | ガット弦JAZZベース | Comments(0)

コントラバスのガット弦化 その1

ここでは、コントラバスのガット弦化について書いていきたいと思います。

特に、JAZZのベースプレーヤー向けに役に立てば幸いです。


以前、ブログに断片的にまとめていたのですが、先日消してしまいました。

復刻の要望があったので、追記して、ここにまとめようと思います。


さて、まず、本記事の流れですが、大体以下のような流れで書いていきたいと思います。


・ガット弦とは

・なぜガット弦にするのか

・ガット弦にするためには

・ガット弦の使用感


後々、詳しく述べますが、結論から言うと、以下です。


・ガット弦とは
 →300年以上前から弦楽器の弦として使用されてきた由緒正しい弦
 →羊の腸で作られた弦
 →主に60年代以前のJAZZベースで使用された弦
 →ダグワトキンス、ポールチェンバース等が使用していた弦
 →2000年代では極めて使用者の少ない弦

・なぜガット弦にするのか
 →50年代のJAZZベースの音が出る
 →50年代当時のJAZZのスウィング感を再現出来る
 →音が心地よい 

・ガット弦にするためには
 →ガット弦を買う
 →弦が太いので楽器(枕、駒、テールピース)を加工する

・ガット弦の使用感
 →素晴らしい音
 →50年代のハードバップ(ダグワトキンス、ポールチェンバース)の音がする
 →E弦の鳴りが短いのでA弦D弦G弦主体のベースラインになる
 →50年代JAZZのベースラインが理解出来る
 →70年代以降の演奏スタイルは極めて困難


次回の記事から、これらについて、詳しく書いていきたいと思います。
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# by kikijazz2 | 2016-01-14 21:51 | ガット弦JAZZベース | Comments(0)
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